レンタルビデオ
店長と俺
昨日久々に近くのビデオ屋に借りに行った。すると・・・
なんとそれ専用の区域が店内にできており、のれんが立てかけられているじゃないか!!
小料理屋と間違えて入ってしまう人間もいるのではないか。もっともそれが店の狙いかもしれないが・・・
ビデオ屋は俺の家からすると立地的に坂の上にあるため、ビデオ屋に入る時はいつも息を切らしている。
しかし品揃えが一番いいため、ここを利用している。
今年34になる俺がハアハアいいながら、のれんをくぐってビデオを探す姿はかなり気持ち悪い。
ここの店長は俺と同じ大阪市出身でかなり仲が良い。貸し出し必至の新作も電話一本で取り置きしてくれる仲。これは抗議しないと・・・
俺「こら店長!!なぜ差別するんじゃ!ヤンキースの松井も愛好する立派な文化やぞ!」
店長「すいません!他のビデオと並べるのは景観的に宜しくないと苦情がありまして・・・」
俺「何が景観じゃ!お前はマンション建設に反対する地域住民か!!せめてのれんを外せ!!ハアハア・・」
坂を上ってきた上に、興奮しているため息遣いが荒くなる俺。
店長「すいません、それはできないんです・・その代わり・・」
急に小声になる店長。
店長「店頭には置けない過激なビデオがあるんです^^内緒にして頂ければ、特別に神崎さんにお貸ししますよ」
俺「・・・・・・・・・・・・。か、過激なのか?ハアハア。」
店長「過激です^^怒りを静めていただければ特別にお貸ししますが・・・」
俺「そこまで言うならしょうがない。お主も悪よのお^^」
そういって店長が差し出してきたのは「乱れる金髪達」
俺「俺は日本人オンリーじゃボケ!」
店長「いや、これは本当に過激です!騙されたと思って見て下さい!たまにはパツキンもいいものですよ」
そこまでいうなら・・・
俺は坂を駆け降り、ビデオをセットする。うつしだされたのは・・・・
狂ったようにハードロックのギターを弾きまくるロンゲの金髪男3人組だった。しかも日本人。
たしかに過激は過激だが・・・・
その3人を見ながらティッシュを片手に俺はふと我に返った。
再び坂を駆け上る俺。
俺「こら!たしかに過激で店頭には置けないかもしれんが、あんなもん渡すな!!ハアハア・・」
店長「すいません!冗談です!今度のは、ご満足頂けます!」
そういって渡されたのは「・・・たわむれる堕ちた天使達」
今度のは,期待できそうなタイトルだ。再び坂を駆け降りる俺。
ビデオをセットし、映し出されたのは・・・・
三毛猫の子供が5匹くらい、イスから落ちてしまい、たわむれて遊んでいる。
たしかに落ちた天使といえば天使だが・・・・
その5匹を見ながらティッシュを片手に俺はふと我に返った。
再び坂を駆け上がる俺。
俺「こら!いいかげんにしろ!」
店長「すいません!レンさんは動物好きなのでご満足頂けるかと・・・」
俺「動物好きだが話は別じゃ!あんなのでヌケルか!!!」
店長「すいません!今度のは、最後です!大丈夫です!」
そういって渡されたのは「僕らのビーナス」
本当に俺のビーナスになるのか疑問だが・・・・
坂を駆け降り、セットしてみる。すると・・・・
長身に胸も大きく、顔も香里奈似の美形の女性が出てきた。
これだ!こういうのを待ってたのよー。
その女性はテニスを始めた。
ミニスカートから伸びる足が眩しい。
テニスコートに男が乱入してくる設定だな。ベタやけど可愛いからよしとするか。
しかし、何事も無くテニスを終えてしまった。
続いて乗馬を始めた。
もったいぶりやがって・・・しかし男も馬に乗って登場するのかな?こった設定やな・・・
しかし、何事も無く乗馬も終えてしまった。
おいおい・・・嫌な予感が頭をよぎる。
すると、水着姿で浜辺を走り始めた!!
いよいよか!長い前置きやったなー
走りながら、浜辺に置いてある丸太を手にする美女。
まさか!!その丸太に縛り付けられてあんな事やこんな事されてしまうのか・・・・??
ティッシュを片手にスタンバイする俺。
すると、その美女は丸太で浜辺にゆっくりと何か英語を書き始めた。
「E N D」
血相を変えて坂を再び駆け上った時、ビデオ屋は既に閉まっていた・・